KPPMの使用方法
FLY-KPPMは、ラズベリーパイなどの開発ボード用に設計された安全モジュールで、停電によるデータ損失を防ぐことを目的としています。停電が発生した際に自動的にコンデンサ電源に切り替えることで、開発ボードが停電状態でも15秒間安定して動作し、データ保存を確実に行えるようにします。小型で取り扱いが簡単で、設置も簡単です。

注意事項
入力電源はDC12-24Vのみ対応しています。配線時には極性に注意し、必ず通電していない状態で配線を行ってください。配線ミスによる損害については、当社は責任を負いかねます。
5V OUTソケットの+5Vは非常用電源出力です。通常の電源供給にはUSB-OUTまたはSIG/IOを使用してください。
安全シャットダウンモジュールを使用する際は、12V-24Vの電源で給電する必要があります。モジュールが正常に動作するためには、安全シャットダウンモジュール内の5V出力電圧が4.9V以下にならないようにしてください。そうでない場合、安全シャットダウンモジュールは内部昇圧回路から電力を取得し、コンデンサは常に充電状態となり、モジュールが継続的に発熱することになります。
画面表示内容の説明
表示内容 | 左側の説明 | 右側のパラメータ | 右側の説明 |
---|---|---|---|
IN: | 入力電圧 | OUT: | 出力電圧 |
CA: | コンデンサ総電圧 | OI: | 出力負荷電流 |
C1: | C1コンデンサ電圧 | C2: | C2コンデンサ電圧 |
Temp: | 安全シャットダウンモジュール温度 | E: | 状態表示(下記参照) |
表示内容 | 状態説明 |
---|---|
Ready! | 正常起動 |
IN LOW! | 入力電圧低下 |
IN OVR! | 出力電流過大 |
OV LOE! | 出力電圧低下 |
OV OVR | 出力電流過大 |
TP OVR! | 温度過高 |
NONE | 不明なエラー |
R: XX Sec | 10秒以内に電源が再投入された場合に表示されます。カウントダウン終了後に上位機器が再起動します。 |
ピン説明
-
OUT-RST リセット
-
OUT-PDN シャットダウン
-
IN-PIN
デフォルトではプルアップされており、モジュールが電源投入時に前回の停電時間を自動検出します。 10秒未満の停電の場合、5V出力を10秒後に自動で一度オンオフします(上位機器がシャットダウンを完了し、再起動できるようにするため)。 GNDに接続した場合、停電時間の自動検出機能が無効になります。

FLY上位機器の使用方法
FLY-Pi、FLY-Pi-V2、FLY-C8でのみ使用可能です。 FASTシステムには標準で搭載されていますので、インストールは不要です。
FLY上位機器では以下のコマンドをSSHで実行してください。
sudo curl -kfSL --progress-bar https://cnb.cool/3dmellow/public/static-files/-/git/raw/main/host/sun50i-h5-power-key.dtbo -o /boot/dtb/allwinner/overlay/sun50i-h5-power-key.dtbo
sudo grep -q "^overlays=.*power-key" /boot/FlyOS-Env.txt || sudo sed -i '/^overlays=/ s/$/ power-key/' /boot/FlyOS-Env.txt
システムを再起動してください。
sudo reboot
FLY上位機器 接続方法
- FLY上位機器 接続方法
- FLY-C8 5V接続
- FLY-C8 USB接続
- FLY-Pi(π) 5V接続
- FLY-Pi(π) USB接続
- FLY-Pi-V2 5V接続
- FLY-Pi-V2 USB接続
- FLY-Lite2.1 USB接続
- FLY-C8 V1.2 の配線

- FLY-C8 USB接続

- FLY-Pi 5V接続

- FLY-Pi USB接続

- FLY-Pi-V2 5V接続

- FLY-Pi-V2 USB接続

- FLY-Lite2 USB接続

ラズベリーパイ上位機器の使用方法
ラズベリーパイの操作方法は上記と似ています。ラズベリーパイでは、システムイメージが入ったSDカードをパソコンに挿入し、config.txtファイルにdtoverlay=gpio-shutdown,gpio_pin=21
を追記して保存してください。

- ラズベリーパイ 5V接続
- ラズベリーパイ USB接続
- ラズベリーパイ 5V接続

- ラズベリーパイ USB接続
