マザーボード信号制御バッファ
機能概要
FLY-LLL PLUS バッファは、3DプリンターマザーボードのGPIOピンによる遠隔制御をサポートします。マザーボードがバッファの指定ピンに特定のレベル信号を送信するだけで、バッファが自動的にフィラメント送り出しまたは引き戻し動作を実行し、手動操作不要の全自動フィラメント管理を実現します。
動作原理
マザーボードのGPIOピンが低レベル信号を出力すると、バッファはその信号を検知して対応する動作を実行します:
| バッファピン | トリガー信号 | 実行動作 | 持続時間 |
|---|---|---|---|
| PB5 | 低レベル | バッファが継続的にフィラメントを送り出す | 信号が維持されている間、継続実行 |
| PB6 | 低レベル | バッファが継続的にフィラメントを引き戻す | 信号が維持されている間、継続実行 |
注意:信号が高レベルに戻ると、バッファは動作を停止します。
配線方法
接続手順
-
マザーボードの使用可能ピンを確認:
- フィラメント送り出しと引き戻し制御用に、2つの空いているエンドストップピンを選択します。
- ピンが出力機能をサポートしていることを確認します(output_pinとして設定可能)。
-
信号線を接続:
3Dプリンターマザーボード → FLY-LLL PLUS バッファ
GPIOピン(例:PG13) → PB5(フィラメント送り出し信号入力)
GPIOピン(例:PG14) → PB6(フィラメント引き戻し信号入力)
任意のGNDピン → GND(グラウンド線)
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配線上の注意点
- ピンタイプ:専用機能ピンではなく、エンドストップピンを選択していることを確認してください。
- 電圧マッチング:マザーボードの出力信号電圧は3.3Vまたは5Vである必要があり、バッファはこの両方の電圧をサポートしています。
Klipper設定
1. 基本設定
Klipper設定ファイル(例:printer.cfg)に以下の設定を追加します:
# バッファフィラメント送り出し制御ピンを定義
[output_pin _buffer_feed]
pin: PG13 # 実際に接続したピンに置き換えてください(バッファPB5に接続)
value: 1 # 初期状態は高レベル(トリガーしない)
shutdown_value: 1 # Klipper停止時は高レベルを維持
# バッファフィラメント引き戻し制御ピンを定義
[output_pin _buffer_retract]
pin: PG14 # 実際に接続したピンに置き換えてください(バッファPB6に接続)
value: 1 # 初期状態は高レベル(トリガーしない)
shutdown_value: 1 # Klipper停止時は高レベルを維持
2. 設定パラメータ説明
| パラメータ | 説明 | 例 |
|---|---|---|
pin | マザーボード上の物理ピン番号 | PG13、PA0、PC5 など |
value | ピンの初期状態(0=低レベル, 1=高レベル) | 1(高レベル) |
shutdown_value | Klipper停止時のピン状態 | 1(高レベル) |
3. 制御マクロの作成
使用を容易にするため、専用のG-codeマクロを作成できます:
# バッファフィラメント送り出しマクロ
[gcode_macro BUFFER_FEED]
description: バッファのフィラメント送り出しを制御
gcode:
# フィラメント送り出しピンを低レベルに設定し、バッファのフィラメント送り出しをトリガー
SET_PIN PIN=_buffer_feed VALUE=0
M118 "バッファがフィラメント送り出しを開始"
# オプション:一定時間後に自動停止
# G4 P3000 # 3秒待機
# SET_PIN PIN=_buffer_feed VALUE=1
# M118 "バッファがフィラメント送り出しを停止"
# バッファフィラメント引き戻しマクロ
[gcode_macro BUFFER_RETRACT]
description: バッファのフィラメント引き戻しを制御
gcode:
# フィラメント引き戻しピンを低レベルに設定し、バッファのフィラメント引き戻しをトリガー
SET_PIN PIN=_buffer_retract VALUE=0
M118 "バッファがフィラメント引き戻しを開始"
# オプション:一定時間後に自動停止
# G4 P2000 # 2秒待機
# SET_PIN PIN=_buffer_retract VALUE=1
# M118 "バッファがフィラメント引き戻しを停止"
# 全動作停止マクロ
[gcode_macro BUFFER_STOP]
description: バッファの全動作を停止
gcode:
SET_PIN PIN=_buffer_feed VALUE=1
SET_PIN PIN=_buffer_retract VALUE=1
M118 "バッファが停止しました"
使用方法
1. 基本制御コマンド
Klipperターミナルで以下のコマンドを実行します:
# フィラメント送り出し開始(信号が停止するまでバッファが継続的にフィラメントを送り出します)
SET_PIN PIN=_buffer_feed VALUE=0
# フィラメント引き戻し開始(信号が停止するまでバッファが継続的にフィラメントを引き戻します)
SET_PIN PIN=_buffer_retract VALUE=0
# 全動作停止
SET_PIN PIN=_buffer_feed VALUE=1
SET_PIN PIN=_buffer_retract VALUE=1
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