Marlinの衝突検知
情報
この機能はBDセンサーのファームウェアバージョン(ハードウェアバージョンではなく、M102 S-1を送信して取得できるバージョン)が V1.1b、V1.2bより大きい、または2024年3月以降に購入したものである必要があります。 そうでない場合は、外部ハードウェアツール(STlinkなど)を使用してBDセンサーにファームウェアをフラッシュする必要があります。
動作原理
- G28実行時に自動でZオフセットの較正を行います。これは、ホーム移動中に(ノズルがプラットフォームに接触した後)トリガーされ、ゆっくりと上昇し、ノズルがプラットフォームから離れる位置をZ軸のゼロ点として設定します。
利点
- 自動Zオフセット較正が可能。
- 異なるフィラメントに対して手動でZオフセットを調整することも可能です。
- 温度ドリフトを補正できます。
- 温度ドリフトによりZオフセットは変化しますが、BDセンサーを使用したベッドのグリッド高さマップの範囲は変化しません。これは異なる温度であってもベッドグリッドは同じであることを意味します。
ヒント
この機能のコードは公式のMarlin GitHubのプルリクエストリストにあります:https://github.com/MarlinFirmware/Marlin/pull/27243 したがって、以下のMarlinコードを使用してください:https://github.com/markniu/MarlinPULL/tree/bugfix-2.1.x
使用方法
BD_SENSOR
を有効にし、configuration.h
に#define BD_SENSOR_CONTACT_PROBE
を追加します。
以下のように記述してください:
#define BD_SENSOR
#if ENABLED(BD_SENSOR)
#define BD_SENSOR_PROBE_NO_STOP // 各プローブポイントで停止せずにベッドをプローブする
#define BD_SENSOR_CONTACT_PROBE // ノズルの衝突検知を使用してホーム移動中にプローブを行う
#endif
-
configuration.h
でプローブ速度を向上させます。 -
感度は速度に依存するため、Z軸の速度調整が必要です。
-
homing_speed(ホーム移動速度)とsecond_homing_speed(二回目ホーム移動速度)は3から10の範囲内に設定してください。これはZ軸プローブの送り速度です。
-
例:
#define Z_PROBE_FEEDRATE_FAST (5*60)
#define Z_PROBE_FEEDRATE_SLOW (5*60)
- Configuration_adv.hでZ軸のホーム移動時のリフトアップを4mm以上に設定します。
#define HOMING_BUMP_MM { 5, 5, 5 }
ホーム移動のテスト
- 安定性を確認するために、約10回の
G28 Z
コマンドを送るか、M48
コマンドを使用してください。
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